KASKADE (カスケード )インタビュー KASKADEのバックグラウンド>>

●KASKADE (カスケード )インタビュー(Ryan Raddon)
[Interview & Text by jun ide]
KASKADEのバックグラウンド>>

初のソロアルバム"IT'S YOU, ITS ME" について、

KASKADEのコンセプトの裏側には、自分自身がより大きなイメージを 表現したい為にだった。ボーカリストを起用し、ミュージシャンを 雇い入れ、大きなプロダクションをやってみたかった。そのサウンド自体も 大きなものにしたかった。ディープハウスの可能性に挑み、ダウンテンポから アップリフティングなトラックなんかをやってみたかった。でも一番の メインポイントは、オーガニックな要素をエレクトロニック・ミュージックの 中に沢山含んだ事をしてみたかった。特に<ソウルスティス>にすごく インスパイヤされたのが大きい。<everything but the girl>とかも トラッキーなクラブサウンドから少し距離をおいた位置にいて、 自分は、ソング自体に力を入れてみたかった。KASKADEとしては、 ソウルフルなソングを表現したいと思っていた。 それまでは、KASKADE名義で12インチを中心にプロダクションをしていて、 すごく楽しかったけど、あまりハードな4つ打ちのドラムキックではなかった。 そこから、少し拡張させて音楽を展開して行きたかった。丁度良いタイミングで OMクリスが、12インチのセールスも好調だし、ソロフルアルバムをやってみないか? と誘いがあり、完璧なチャンスだと思いその誘いに乗ったんだ。 それは、自分にとってベターフォーマットで表現する事が 可能になるし、実験的なテンポとかも試したり面白いと思った。 とにかく 全てをKASKADEスタイルのハウスミュージックにしたかった。ダウンテンポから アンビエント、チルアウトスタッフと、今迄のKASKADEからストレッチしたものを 表現したかった。

すべてのトラックにおいて、自分がプロダクションに関わり、実際に プログラミング、エンジニアリングもしたり、共同で詩も書いたり・・・ 色々沢山の作業をやったよ。沢山の人々ともいっしょに仕事もした。 僕のメインプロダクションパートナーとは、色々なトラックを 共同で仕事をした。あとアルバムに収録されている、ヤニー・ギルヤーティとか、 女性ボーカルのジョスリンも、数曲詞を書いてくれた。実際タイトルトラックの " "IT'S YOU, ITS ME" を歌ってくれた。エイミー ミッシェル、 3人のボーカリストをアルバムで起用し、 ミュージッシャンでは、クレッグ・プールが、ベースを担当したり、 本当に多くのミュージシャン達がアルバム制作に貢献してくれた。






●曲作りはどんなインスピレーションがキッカケになるのでしょう?

曲を作りはじめるキッカケは、自分の頭にあるアイディアが元になるけど、 それぞれが全く違う曲の展開になるし、特にアルバムに関してはね・・ 例えば、アルバムに収録されている曲のひとつで、ボーカルのロブが担当していたのがあって、彼がスタジオに入ってくるなり、すごく良いアイディアがあるからと言って、メロディを奏ではじめて、ローズの前に座り、ゆっくりとコードを弾いている内にパッとオーガニックリーに出来たものもある。どの曲も違うパターンで 作曲がはじまる。PCでドラムプログラミングから始まるのもあれば、それを 元にボーカリストが適当に詞を乗せて行って仕上がるのもある。

●音楽制作にはどんな機材を使用していますか?

基本的には、プロツール セットアップを中心にプロダクションをしている。 シークエンス、サンプル、レコードとすごく扱いやすく使いやすい、なぜなら 殆どがライブミュージッシャンの録音向けのギアとして使用しているから。 KASKADEサウンドには、沢山のオーガニックエレメントがあるからね。 ローズ、ベース、ドラムの生楽器を中心にソフトシンセはあまり使用してないけど、 ホンノちょっと、JUNOとかをつかっているくらいかな。ドラムサウンドにしては、 伝統的な909、808だね。典型的なハウスサウンド。今作のドラムサウンドは、 特にスペシャルな事はしていない。とにかくソング自体に重きを置いている。

●初ソロアルバム”It's you, It's me”を仕上げた感想

本当に何よりもエキサイティングなプロジェクトだったし、 少しだけ不安もあったけど・・。今迄フルレングスアルバムをやった事が なかったから、できるかどうか、ちょっと自信がなかった。それまでは、 どちらかのサイドに収録される、単発のダンストラックが中心だったし、 それ故に大きなプロジェクトを成し遂げる事が出来てとてもハッピーだったし、 とても満足している。

●どのトラックが個人的に一番思い入れがありますか?

全てのトラックには、それぞれの思い入れがあるし、 どれが一番というのは、難しいけど、強いて答えるなら、 " "IT'S YOU, ITS ME" タイトルトラック。 このトラックは、通常のハウスミュージックとは、 少し違った雰囲気で仕上げているので、感じるものも 違う。僕が世界中のクラブをツアーで回っている時、 このトラックをかけると、クラウドの反応が色々とあって すごく面白い。このトラックをリリースする前に抱いていた 感情以上に、更に強い思い入れがある。 全体的なアルバムのコンセプトは、ラブ、ハピネス、ライフ。 それぞれの曲は、すごくハッピーになれる要素を含んでいると思う。 自分も基本的には、ハッピーパーソンだしね。

●音楽活動するなかで、一番影響を受けたアーティストについて

一番影響を受けたアーティストは、マーシャル・ジェファーソン、 フランキー・ナックルス、ラルフィ・ロザリオ、クラッシック・ハウス のパイオニア達だね。新しい所では、マーク・ファリナ、 デリック・カーターとか、ミゲルミグスとか、、あと、ハウス以外にも 色々と聞くけど、ヒップホップでは、ティンバーレーク、ミッシー・エリオット、 リズム感がすごく面白いとおもう。 でも、一番の影響を受けたのは、ティーンネイジャーの時に通ったシカゴのクラブだね。あの場所で色々なDJ達から刺激をうけた。クラッシックハウスから、インダストリアル系テクノ、ヨーロピアンハウス、それがファンデーションだね。 every thing but the girlからは、かなり影響を受けたかもね。 僕のアルバムを聞けばちょっと雰囲気が近い部分もあると思う。

次ページでは、更に詳しい音楽バックグラウンドについて語る

Supported by OM Records, Green Room production, Kaori ichikawa, MCJP / Text & Interviewed by Jun Ide

KASKADE(Ryan Raddon)

Om Records、Afterhours、Low down、Hed Kandi、Naked Music Recordingsと多数のレーベルからリリースを重ねてきた“Kaskade”、 しかしその正体を知る人は数少ない。

幼少から80年代高校時代をハウスミュージックの発祥の地、シカゴで過ごす。
地元の仲間達とDJの真似事をはじめたのもこの頃、週末のウエアハウスパーティで、マーシャル・ジェファーソン、 フランキー・ナックルス、ラルフィ・ロザリオなどをみてぶっ飛ぶ。この辺のアーティストがKASKADEのファンデーションになっている事は間違いない。その後カレッジ進学の為シカゴを離れて、遥か彼方のソルトレークシティにて、新生活を開始。全てがシカゴとは違っていて、そこには、ハウスミュージックのシーンすら存在しないのにショックを受け、自ずからがイベントオーガナイザー兼、DJとしてシカゴスタイルのハウスミュージックを広める事を開始。後に地元でも評判を呼ぶ大きなシーンに成長。同時期に地元で唯一のハウス専門のバイナルショップを共同オーナーとして、本格的にビジネスとして音楽に関わりを持つ様になる。この頃からDJのエクステンションとして、楽曲制作の機材などを揃え、プログラミング、リミックスなどに入り込む。
そして、90年代後半、以前から興味があったサンフランシスコの開発途上のハウスミュージックシーン発展に貢献する為に ショップをたたみ、移住する。幸運にもOMレコーズのクリス・スミスとの出会いがあり、たまたま仕事の空きポジションであった、アシスタント A&Rの職にありつく。これを機にKASKADEとして、地道に音楽制作活動に従事するようになる。そもそも KASKADE名義を使い始めた頃は、社内の誰もがこれが”彼”だとは気付かなかった。はじめの頃は職場では内緒にしていたのだ。そしてOMのラウンジ3シリーズより参加するようになり、徐々に頭角をあらわす。OM以外にもSFのネイキッドのコンピに参加する等、その活動範囲は広がる。第3の活動拠点となったシスコでは、OMが主宰するマンスリーイベントなどで人気を獲得。そして2003年3月についに、彼が独自にプロデュースした、ソロフルアルバムである、"It's Me, It's You."をリリースし、瞬くまに世界中の有力DJ雑誌、クラブ系音楽情報雑誌などで絶賛される。彼自身が目指す所は、ソウルフルでスイートなディープハウスを創り出す事。本物のミュージシャン、ボーカリストを存分に起用し、オーガニックな味のあるソウルを伝える為にこのソロアルバムを創った。今後の展開が最も楽しみなアーティストの一人である。

http://www.kaskademusic.com/

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