the rebirth exclusive interview 特別独占インタビュー

the rebirth exclusive interview
 
[Interview & Text by jun ide
[取材協力:Hattori@Lexington/Takada@Kajmere Sound
Ono, Harasawa@Blue Note Tokyo]

Foundation development
●"the rebirth"は、今アメリカを代表するネオ・ソウルコレクティブとして認知され始めていますが、各自のそもそもの音楽的ルーツについてお聞かせください。

C-クエスト:もともと自分はフュージョンからドラムを始めたんだ。その頃よく聴いたのが 、ウエザーリポート、チックコリアなどのエレクトリックジャズバンドなんかだね。 それからスカのバンドでも随分と長い間ドラムを叩いていた時期もある。 でも自分の人生にはいつでもファンクのルーツが流れているんだ。 ファンク、ソウル、スカ、それに自分の父親のバンドである"New Birth"からも 影響を受けている。アース・ウインド・アンド・ファイア−、コモドアーズ、チャカカーン、P-ファンクからも沢山影響を受けているよ。なぜなら自分はいつでも音楽に対して オープンマインドだからさ。色んな音楽を聴く事が大好きなんだ。

ノエル:このなかで私が一番年下でちょうど80年代ニューウエイブ全盛期 に育ったんだけど、音楽的にはまったく影響を受けなかったわ(笑) 当時よく聴いたのがR&Bのカレン・ホワイトとか、それに私の父親がDJだったこともあって、 ファンカデリック、パーラメント、ジョージクリントンなんか大好きだったわ。それにヒップホップも 好きだったわ。本当に沢山のすばらしいグループの音楽を聴いて育ったの。

カルロス:自分が子供の頃、両親といっしょにラテン音楽を家で良く聴いていて、 自然に口ずさむようになって聴くようになった。その頃父親が自分にギターを買ってくれたんだ。 それから高校時代の初めの頃にはメタルにハマっていたこともあったけど、17〜18才になる 頃にはピアノに興味を抱くようになって、クラッシックピアノを習い、のちにジャズへ 転向したんだ。その頃からレコードを沢山買うようになって、ジャズやソウルなど 色々な音楽を聴き漁り、そこからすごくインスパイアを受けた。 それ以来、ジャズやソウルを中心に追求していったんだ。いままで自分は様々なスタイルのミュージックに関わって来たんだ。




※左からカルロス(Leader,Key)、
ノエル(Vo)、クリス(Drams)


●幼少時代にどのようにして楽器や歌うことを習ったのでしょうか?

カルロス:ミュージシャンだった父親からギターを習って影響を受けた。 そして高校でピアノを習いながら、いつも練習室で歌をうたい、 ギター同様にベースの弾き方も習って、でも実際いちばん最初の楽器はバイオリンって おかしいけどね。(笑)

ノエル: 私の場合は、小さいころにシンガーとして歌うことを決心したの。 私の家族のなかには特に音楽的才能を持った人はいなかったけど、 親戚のなかにはオハイオ・プレーヤーズのメンバーがいたんだけど、 私自身がまだ幼かったから彼らのこと何も知らなかったわ。(笑) 私が小さい頃に歌う事を決心した時、ある曲をすごく一生懸命に 練習したの。その時に私には歌うための<ヴォイス>がある事に 気づいたの。それがキッカケとなって歌う事を始めて以来ずっと歌い 続けているの。

C-クエスト:自分が幼いころはキッチンにあるポット、フライパン、かべを叩いたのが はじまりだった。そして現実には学校でトランペットを吹いたのが、自分に とってはじめての楽器だった。でも習い始めてすぐに気付いたんだ。自分の 唇はトランペットを吹くことに適していないことをね(笑) だから、自然にドラムの方へ飛びついていったんだ。父親もキック、スネア、ハイハットからなる、ドラムキットをあてがってくれてたんだけど、それから2年間はシンバルとタム無しだったんだよ。(笑) 父は僕にちょっとだけリズムを叩くのを見せては、すぐに部屋から出ていって、僕がひとりでそのリズムを練習するように仕向けたんだ。そしてしばらくすると戻って来て、叩き方のチェックをするんだ。そんな経緯で最終的に自分はドラマーになっていったんだ。


●あなたにとってのヒーローは誰でした?

カルロス:自分がティーンネージャーだった頃は、”メタリカ”に夢中だったんだ(笑) ギターでメタリカの曲をコピーしてよく弾いてたよ。 それに70'sオールドロックを良く聴いていた。高校時代の話だけどね。。 大人になるにつれて影響される音楽はソウルやジャズへとどんどんと変化していったんだ。

C-クエスト:自分がティーンネージャーだった頃、一番影響を受けた人は、 自分の叔父だった”ジェームス・ベ−カー”(James Shelby Baker) 60〜70年代に活躍した父親のバンドでもある”New birth”というソウルバンドにいて ドラムを叩いていたんだ。彼は左利きのドラマーで、いつも彼らの 練習スタジオに遊びにいって、ドラムの叩き方を見て研究してたんだ。 そのドラムプレイがすごくていつもどんな風に叩くかを見て研究していたんだ。 それを見ているうちに、自分も自然とドラマーとしてやって行きたいと決心した。 彼はすごい存在感で自分の心に触れる人だった。いまでもすごいドラマーだと 思っている。

ノエル: 私のお兄さんから影響をうけたと思うわ。彼はもう亡くなってしまったけど。 彼は私のヒーローだったと思う。本当に沢山の影響を与えてくれた。何か私が やろうとする時に、いつも周りにいてサポートしてくれて、私自身気持ちを入れて 成し遂げる事ができたの。


●あなたは、10代の頃からシンガーとして既に地元では 有名だったそうですが、
どのようにして才能を開花させっていったのですか?


ノエル: 当時、私の母親の勧めで地元では評判のシンガーから、少しのあいだボーカル トレーニングを受けていたの。私自身ほとんどなにがなんだかわからなかったんだけど、 当時ワーナーブラザーズでベストセッション・シンガーになったと聞いてる。 彼女は私の先生として1年近く教えてくれた。どちらかというとクラシカルヴォイス のトレーニングをしてくれたんだけど、やっている時は私自身あまり注意せずに レッスンを受けていたから、何をどんな風にして自分の声を出せるようになったかは、 正直説明出来ないわ(笑)
今考えればすごく面白いけど、本当にどんな風にして練習して、 レッスンから身に付けたかよく分らないわ。きっと神様のおかげだと思うわ。


Early stage development
カルロスは、90年代初頭のアシッドジャズムーヴメントの頃より、 The Rebirthのコンセプトをあたためていたそうですが、その下地となるバンドだった" Mesh of mind"を結成する経緯について教えてください。

カルロス:90年代初頭によく聴いていたグループは、Soul II Soul,Young Disciplesとかだね。 その当時のベストソウルミュージックは、ロンドンからのものが多かった。 自分はLA郊外のオレンジカウンティー出身なんだけど、そこにはシーンが なかったから、いつもLAダウンタウンまでドライブしていきナイトクラブに通いつめた。 当時僕が一番最初に受けたLAのシーンの印象は、どこのクラブも満杯で アシッド・ジャズが盛り上がりを見せていた。多くのライブバンドが ソウルやファンクをプレイし、DJがレア・グルーヴをかけ捲っていた。 そこからブリティッシュム−ヴメントにすごくインスパイアされた。 彼らにできるなら我々にもできると思い、ライブバンドを結成する事を 決心したんだ。ビジョンは自分たちのファミリーのようなライブソウルバンドを 結成する事だった。マルチプルシンガーをいれたり、全メンバー自身がバンドに 参加しているような感じのバンドだね。当時アメリカにはそういったバンドが あまり存在してなかったから、自分達で やろうと思った。 それが " Mesh of mind"だった。その数年後 " Mesh of mind"自体は解散してしまって、その後ドラムのクリスと知合ったんだ。
それがきっかけとなって、のちに"The Rebirth"を結成したんだ。


●その後、 The Rebirth のオリジナルメンバーにもなった、クリスとの出逢いによって、 どのようにインスピレーションが発展していったのでしょうか?

カルロス:自分自身がバンドをやりながら成長していく過程のなかで、クリスと出会い、 沢山のプレイヤー達とセッションをやりながら、メンバーをコーチング しながら、バンドを良い状態にもっていくプロセスをおこなっていた。 でもその甲斐無く" Mesh of mind"自体もストップしてしまった。 以来、あせらずに自分が求めるプレイヤーに出会う事を待つことにしたんだ。 メンバーに対してコーチする事もなくなるし、メンバーの事で心配する事なし にバンド活動を継続させて行きたかった。 ある日、クリスとは<ブレイケストラ>のジャムセッションで知合い、 すごくリラックスしたなかでとても良いフィーリングを感じながら ジャムをしたんだ。その時クリスに一緒にバンドやろうと誘ったんだ。 " Mesh of mind"では、何枚か12インチのシングルカットをアメリカの プラネットアースというレーベルからリリースした。 それからコンピレ−ションなんかも、アシッドジャズレーベルからリリースした。 その当時バンド自体を少しずつビルドアップしている最中だった。 契約にサインも済ませていたんだけど、突然レーベルオーナーが、 オフィスのPC、お金すべて盗んで夜逃げしてしまったんだ。 そして自分の弁護士に連絡を取り、経緯を説明し、このレーベルが機能していないことを説明した。自分自身のコントロール範囲外のところで起きてしまったことだから、どうしようもない。それから我々が気を取り戻し12曲をレコーディングするまでに、1年半以上も長い時がかかってしまった。 そしてバンドメンバーがだんだんと活動自体に興味が薄れ始め、自然にバンド自体が結束力を弱めて解散してしまった。

それから元バンドメンバーの半分はパーティバンドを結成して活動しはじめ、もう一度一緒にやろうと試みたが、結局そのバンドは、"OZOMATLI"の下地となっていった。その中には、自分のバンドからドラマー、パーカッショニスト、ベースプレイヤーを引き抜いて行った。その時は、自分自身本当に仕方が無いと思って、この出来事を頭から離れるようにした。


● " Mesh of mind"の経験から学んだものは?

カルロス:" Mesh of mind"からの経験を元にして本当に沢山の事を学ぶ事ができた。
当時どのようにプロデュースするかも分らなかったけれども、いまでは
どのようにプロデュースするかを学んだ。そしてエンジニアリング手法、
編集方法などの0からやるノウハウをすべて"The Rebirth "へと活かす事
ができたんだ。




Mid stage development
●90年代後半、どのようにして The rebirthをオリジナル コンセプトから実現させたんでしょうか?

カルロス:当時バンド自体が自然消滅的になってしまったけれども、自分自身その状態を 我慢して受け入れた。その後クリスと出会って1年くらいかけて、ハンドピッキング(引き抜き)しながら、すこしづつバンドメンバーを揃え集めた。ライブに行っては、そのプレイヤー達の弾き方やスキルを見定めて、メンバーになって欲しいと声をかけて集めた。 ノエル、パトリック、ウイルなど、他のバンドでプレイしているのを見て可能性を 感じるプレイヤー達に一緒にやることに興味があるか聞いてみたりして、メンバーを集めたんだ。

C-クエスト:カルロスとバンドを一緒にやっていく上で、一番はじめに話し合った事は、 バンドのビジョンと方向性だった。 彼はバンドとしてそれぞれ才能あるピースを集めるビジョンを持っていた。 彼の求めるビジョンに何が必要かを分かっていた。バンドの方向性、イメージ、 とにかく実現したんだ。それは必然的に起ったんだ。


●ノエルがThe Rebirthにジョインする際に、どのようにインスピレーションを発展させようと 思ったのでしょうか?

ノエル: 私がリバースに参加するキッカケになったのは、ちょうど ハイスクールを卒業する頃だったわ。私自身が音楽の道でやっていくと 決心した時期でもあった。私自身のプロジェクトをやっていくなかで知合った ドラマーを通じてセッションをするようになり、それがキッカケで ホーンセクションまでも参加するようになり、バンド編成としてやるようになって、 本当に驚くほどの経験だったわ。私自身のショーをバンド編成で出来るようになったんだけど、しばらくしてバンド自体はバラバラになっていって自然消滅してしまったの。 そもそもセッションプレイヤーをキープする事は本当に難しいことだった。 私自身がいつも思っていたことは、バンドは自分が歌うためにいつも同じメンバーで やるのがいいと思っていた。サウンドのなかにソウルがつまったものや、いろいろな要素を 含んだものを表現したかった。 そんな時に<The Rebirth>のカルロスと偶然に出会って、彼からすぐにアプローチされて それ以来いっしょに活動しているわ。私自身も別にいろいろとメンバーを探していたんだけど、なかなか巡り合えなかった。 それから、The Rebirthのリハーサルに行って、彼らの演奏を聴くなり、これが 私が求めていたサウンド!って直感したの。それは必然的な流れだったと思うわ。


RECENT WORKS
●そして去年2005年に1stアルバムである "This Journey In"をリリースしましたが、 そもそものアルバムコンセプトについて教えてください。


カルロス:このアルバムのコンセプト自体は我々がずっと思い描いてきたもの。 我々にとっての<ジャーニー>とは思いを叶える事なんだ。 以前に我々がトライしつづけて叶わなかったフォーチュンなんだ。 そこには我々の夢を叶えるために数々の苦難を乗り越えて来た故の沢山の感情がこもっている。このアルバムは、我々のモーショナル・スナップを切り取ったもの。ある曲は7年前に作ったものや1年前に作ったものもあり、それらはその時の気持ちを表現したもので、 モーメント・オブ・タイムを明確に表現している。 そして我々自身がジャーニーするなかで、それはどちらかというとスピリチュアルな ことで、それは何かを超越してレコードを作れたと思う。 超越することによって、自分自身が誰なのか、あなたは誰なのかを内省出来るようなこと、 我々自身がコレクティブなのかどうか、このレベルまでエモーショナルな事をセットすると、時々自分自身の魂を捧げて音楽を作る事にたいして、表現することが難しくなることもあるけどね、そこを超越してレコードを創ったんだ。


●今作を制作するにあたって、どんなことが一番チャレンジだったのでしょうか?

カルロス:アルバム自体を完成させる事だったよ(笑) おそらくリソースが不足していたことかな?当初はスタジオを借りる事が出来なかったから、自分達でPRO-TOOLのセットに投資した。そして自分でそのソフトウエアの使い方を学んだ。レコーディングも別々の部屋では出来なかったし、それぞれのパートを試験的に重ねながらレコーディングしていった。それはすごい創造性をつかって、トップクラスのスタジオでミックスダウンしたように、レコーディングを完成させなければいけなかったから大変だった。 他から上質のマイクロフォンとかを借りて来ては、求める音に合うまでは入れ替えたりしていた。 それにアドバンス(前金)も無かったから、ファイナンシャル的にはすごくきつかったよ。 バンドメンバーの殆どが日中仕事をしているから、レコーディング作業は主に夜か週末におこなった。スケジューリング、時間調整がとにかく大変だった。僕自身この作品を仕上げるために、3ヶ月はスケジュールをブロックしたよ。とにかくレコーディング作業にフォーカスしたよ。沢山のこまぎれのサウンドデータを、それぞれ何時間もかけて調整したんだ。

C-クエスト:これはリアリティアルバムだよ。(笑)

●ヴォ−カリゼーションの部分では?

ノエル:このアルバムを作ってゆく中で、ひとつだけ苦労をした曲があったわ。 それは私にとって本当にチャレンジしなければならないものだった。 すごく難しい曲だったわ。それはボーカル中心のベアなもので、 いままでボーカルだけが浮き出るようなものはやってこなかったから、本当に大変だった。 それゆえに、私のボーカルパートは、完全に光るものでなければならなかった。 このレコーディングには、自分自身が納得するまで80テイクスくらいはやったわね。 それに個人的な感情移入もはいっている曲だったしね。 あと、このレコーディング作業の時、カルロスは約1週間近く眠らずにやっていて、 彼をみていると、本当に良いものを仕上げたいんだなって思いが伝わって来たわ。 私自身がアーティストとして、カルロスの姿勢をみていると、すごくインスパイアされる ものがあったわ。

カルロス:彼女はその曲を歌うためにアクティングしていたと言っていたけど、 僕が見ていたなかで、実際にはアクティングを超えた所で歌を表現していたと思うよ。 そこがすごく重要なところなんだ。単に音楽とリリックスを歌う事は出来るけど、 そこに感情移入と信念を込めて歌い上げられることが出来るかなんだ。 それは演じる所をこえていたと思う。それは自分が誰なのかを真摯に表現出来ていたと 思う。そこの部分が一番難しいところなんだ。 もしリスナーがその曲を聴いていて疑念の余地がないほど、その歌い手を 信じる事になると思う。それはすごく重要な事だよ。


●今作でいちばんお気に入りの曲を教えてください。

C-クエスト:僕は"Revolving Door"が気にいっている。この曲を聴いているときは 目を閉じてじっくりと聴くんだ。すごく良い曲だよ。情景をビジュアライズ出来て、 リスナーをどこかへジャーニーさせてくれるような曲なんだ。

ノエル: 私もクリスと同感で、"Revolving Door"が気に入っているわ。私のiTunesのプレイリストにも 入っていて普段よく聴いているわ。すごく良い曲だと思う。イージーリスニングな曲だと思う。あまり深く考えずにゆったりと聴ける。昼間の仕事が終わったら、すごくチルアウト出来るわ。

カルロス:基本的に1曲だけに絞り込むことは出来ないよ。アルバムに収録されている 全部が大好きだよ。それぞれの曲自体には、それぞれのすばらしい要素がふく まれていると思う。


●皆さんのユニークな音楽経験をベースに、どのようにしてアフリカンルーツの音楽を、ソウルフルでよりパワフルな音楽へと昇華するのでしょうか?

カルロス:すべての曲には、心から湧き出て来たものをアレンジメントするんだ。 コード、ボーカル、リリックスなどが重なって、どんなサウンドになるか? どんな風にミックスするかも重要だし、ワンステップで仕上がるものでは ない。 作曲する際には、自分のあたまの奥の方で、何かインスピレーションが沸いてきて、 完成された曲のイメージを再現出来るんだ。いまではバンドのパーツが聞こえて来るし、 この域にくるまで、すごい長い時間を要したけれどね。この能力をディベロップする のに、沢山練習をしたよ。でも、多くの曲は偶然におこったんだ。 僕はオープンネスが好きなんだ。それが我々をスペシャルにしてくれる。 クリスがドラムビートをたたき、僕がインスパイアされコードを奏でる。そこへ 突然バーッと曲が出来てしまう事もある。リハーサル中には、いつもDATを回しっぱなしに しておいて、あとから聴いたりする。わからないもので、その瞬間をキャプチャーする事で、そのあるパートを抜き出してクラフトするんだ。まずオリジナルインスピレーションがおこってから、曲をクラフトする作業をはじめるんだ。4時間もレコーディングやると、 本当に沢山の曲やパートが収録できて、あとからその録音をチェックして、使える使えないを 決めていくんだ。

●リリックはどのように?

ノエル: 今回のアルバムを作るうえでは、まずカルロスからコンセプトを聞いて、そこから スタートさせたわ。たとえば、"Stray Away"なんかは、カルロスがアイディアの メロディーを私に向かって歌いはじめて、そこから私がイメージを膨らませていって、 曲のコンセプトを考えたの。それは私が女友達と一緒にガールトークをしているシチュエーションで、その彼女に人生に迷っていることに対してアドバイスをすること。 そこから、私のリレーションシップである神様、創造主へ、そしてパーソナルな ところまで関連づけて、自分自身も道に迷わないようにとメッセージを贈る。 私自身が私へ内省的に語りかけるものなの。それがこの曲の構成になっていて、 どんな形にもトランスフォーム出来ると思うわ。 そしてカルロスと色々とやりとりをしながら、リリックスをよりよい形へと揉んでゆくの。 そういうプロセスを経て<This Journey In>は創られたの。そして"Shake it" や"Common Ends"、その他、このアルバムに収められている曲が出来上がって行った。

カルロス:今作のなかには、グループ参加によるコンポジションもある。 "Stray Away"のような曲は、まず僕のなかにメロディがあって、そして何か 言葉が湧き出るように口から出て来たり、時々その言葉を元にコンセプトを作ったり している。それにもっと重要なのは心の中から発するものだと思う。 リリックを作ってゆく上で、彼女と机の上でひとつひとつリリックの言葉を 修正して行く必要はないし、そうする前に、彼女に対して、これはあなたの曲だから 最後まで書き上げてから、僕がレビューして、意見を言ったりする事もある。 ほんの少しのアジャストメントだったり、その言葉の言い回しに対して、こういう考え方、 ああいう考え方とか複数考えてみた?とかね。

How does music make U feel?

ノエル: 私にとっての音楽は原動力のようなもの。そして自分自身のキャリアを造り出し、 人生を切り開き、私自身をハッピーな気持ちにしてくれる。 ヒップホップにしろ、ダンスにしろ、双方で影響を与えあっていて、音楽は人々にとって 大きな役割をはたしていると思うわ。すごくパワフルだと思う。 政治的にも他の人に威嚇するような力も持っていたりする。音楽自体に色々な メッセージを入れる事によって、すごくパワフルになったりもすると思うわ。

C-クエスト:僕にとっての音楽とは、道場や教会のような役割を果たしていると思う。 音楽のなかには、本当に沢山の要素が含まれていると思う。 このバンドのなかで皆と活動出来る事に感謝しているし、すごくラッキーだと 思うよ。それに自分達が心から愛しあう事が出来るのは本当に最高だと思う。 すべて音楽を通してアウトプットされ、我々もジョークをいいながら 楽しみながらやっているよ。(笑)

カルロス:音楽を面白い視点で捉えると、すごく高い意識のもとで色んな見方をする事が出来ると思う。 いまでも時々昔自分達のバンドメンバーのボーカリストが作った音楽とかを聴き直すこともある。いまでもその当時の彼らのパッションや痛み、ハピネスがレコードを通じて感じる事が出来るんだ。どんな風に彼らが描こうと、レコードを通じて感じる事が出来るんだ。 そんな音楽を聴いていると、何故だか分らないけど、そのレコードで表現されている感情と 同じ気持ちになれる事もあるんだ。ハピネスを感じられる曲、スマイルを浮かべたくなるような曲、それに悲しい気持ちになってしまうような曲、それは驚くべき思慮に富んだもので、 それを通じてリスナーとの間にコネクションを築いてしまう。聴き手の事は全く知らなくてもね。これから70年後にこの音楽を誰かが聴いた時、同じ言葉を抜きにして感情を感じる事ができるか?この音楽が理解出来るか?これはすごく驚くべき働きだと思う。


●日本のファンの方へメッセージをお願いします。

カルロス:日本のファンの皆さん我々をサポートしてくれて、本当にどうもありがとう。
ウエルカム・トウ・オープンアーム!We love you!! Keep shining!

[Interview & Text by jun ide
[取材協力:Hattori@Lexington/Takada@Kajmere Sound / Ono, Harasawa@Blue Note Tokyo ]


The Rebirth BIO

 

日本語版準備中

 

 

 

 

 

 



オフィシャル・サイトは「http://www.therebirthlive.com/












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取材協力:Hattori@Lexington/Takada@Kajmere Sound/
Ono, Harasawa@
Blue Note Tokyo/ Interviewed & Text by Jun Ide]

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Kajmere Sound proudly releases the long awaited full-length album, This Journey In, from L.A.-based septet,
The Rebirth in national and international territories 2005 ::

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