Morpheus Interveiw  モーフェウス/a.k.a サミー・バーンバッハ)
 

■あなたのミュージックバックグランドをお聞かせください。

80年代初期から遡って話すと、もともと自分はリリシスト(詩人)として、80年代に色々なアーティスト、グループの中で活動していました。でも80年代の話は少し省略して、 その頃自分にとってとても大きな変化があったんだ。リリシストから、新しいグループだった ”ミニマルコンパクト” Minimal Compact(クラムディスク)のボーカリストになり、 彼らとは約6〜7枚位のアルバムと12インチを創ったんだ。事実殆どの作品は日本で発売されてたんだよ。日本のレコード会社とも配給契約してたからね。。 当時、日本を2週間かけて東京、京都などを中心にツアーにまわったんだ。 今でもいい思い出だよ。それで結局我々のバンドは88年に解散したんだ。 そのバンドはどちらかというと、"D.O.R." (Dance Oriented Rock) というタイプのニューウエイブ バンドだった。


[取材協力 ラ・ファブリック 6/10: 取材/テキスト 井出]

そして自分はソロとして88年頃から、新しいプロジェクトを開始し、その一つはポエトリーアルバムの創作活動、 そしてもう一つはセミダンスプロジェクト” Gruesome Twosome ”。そのプロジェクトは、パートナーがいて、”Bertrand Burgalat”彼はフランスで知られている、イージーリスニング系アーティストで、いくつかのLaibach albumsプロジェクトを手駆けていた。 彼は自分の良きレコーディング パートナーだったよ。89年に12inchi,Hallucination Generationがクラムディスクからの一枚目の作品となった。 それがスラミングブレークビーツの強力なトラックになったんだ。自分たちはクラムSSRレコードからライセンスをとり、 そのSSRのエイリアス的アルバムだった12インチをカナダでリリース。アルバムの名前は”グルーサム トウーサム、で、 アメリカのビルボードダンスチャートに入る程ヒットしたんだ。それが代表的なプロジェクトだった。

その当時、自分は沢山のエレクトロニック系ダンスミュージックをクリエイトしていたんだ。ソニックユース、 ナバーナなんかのロックには少し興味が薄れていた。 なぜかというと、出てくる曲自体に創造性が乏しく、単に使い回しをしているだけの様な感じがしていた。なんていうか、新しいエレメントを全然取り入れていなかったと思う。 自分はエレクトロニックミュージックは凄く創造的で、変化に富んでいて、すごく興味を持っていて、どんどんと入り込んでいった。


その当時、何が一番やってみたかった事か?というと、革新的なレディオプログラムをやってみたいと思っていたんだ。 結果的には自分がマネージする事になったんだけど、、たまたまベルギーのR&Sレコード主催のパーティでDJする機会があった時以来、本当に偶然にこの道に入っていった。


そして彼らからの依頼で”サテライト レディオ”というプロジェクトを立ち上げ、そのプログラムでDJをする事になったんだ。 *そして自分のプログラムを聞いた後でコンピレーションそのチャンスを掴んだんだ。  DJになって、その時放送スタジオには局のメインDJ達であったエリック メイ、アレックス ペタソー、トーマスフェルマン、ミックスマスターモリスがいたんだ。 そして最初のショーはいい感じで終了して、すぐにR&Sレコードに電話をいれ、自分は凄くこの新しいレディオの仕事を楽しんですることが出来たと報告をいれた。 そしてその局で働いている知り合いの女性の紹介でブリュッセルの開局したばかりのレディオステーション、”レディオ クリスタル”があるから、電話してみたらと 勧められ、早速次の日に電話をしたんだ。 そしてすぐにそこで仕事をすることが決まったんだ。 

 



そのプログラム”Lysergic Factorygを開始した事がきっかけとなって、 ”フリーゾーン”が生まれたんだ。自分が実際にコンピレーションを手がけたのは、”フリーゾーン2”からだったんだけど、それはバラエティに富んだダウンテンポのチルアウト 音楽を集めて、自分のレディオ番組でほとんどの曲を流したんだ。その時既に自分は一歩上の本物のアンビエント音楽、チルアウトシリーズを集めていた。もし単なるアンビエント だけをやってしまったら、ちょっと外してしまうかもしれないが、家でもゆっくりと聞けるようないろんないい音楽を世界中から集めてね、、それはダンスフロア向けじゃなくてね。 それはドラムンベース、ヒップホップ、ハウス、テクノなんか、ジャンルを問わず集めた全く新しい発想のコンピレーションだった。

そのコンピはダブル、独占的なトラックも含んでいたんだ 。4HEROからも、他でリリースしていない未発表曲も提供して貰ったJOSH WINKも未発表曲入りのカセットを送ってくれて、その数曲の中からどれでも好きなトラックをその コンピレーション用に選んでいいと言ってくれたんだ。こうして自分が担当する事になった”フリーゾーン”シリーズの3作目からは、前回のコンセプトと変える事にして、 アーティスト達から提供される未発表曲だけを集める事にしたんだ。何故なら、”フリーゾーン2”シリーズが世界中のリスナーに好意的に受け入れられて、広く認知される事に なったから、それ以来アーティスト達に独占的未発表曲の提供を頼みやすくなったのさ。ダブルCDの”フリーゾーン”の中には22〜24人に及ぶアーティスト達を集めた完全 なる独占未発表曲を提供する事が出来たんだ。

 


この当時は”フリーゾーン”がすごく革新的な音楽を集めて評判になったけど、最近のラウンジとはまた違ったスタンスだと思う。 それはより冒険的であり、そして音楽評論家達からは、”フリーゾーン”が今日のラウンジムーブメントの産みの親と評された事があるんだけど、自分はそうは思わないんだ、(笑) それってお世辞かもしれないけど、自分はあまりそういった批評をうれしくは思わなかった。最近出ているラウンジコンピでは、ほんの数枚だけ本当にいいと思えるのがあるかな。 ちよっとでもいい曲があると思うと、その曲は既に40以上のコンピに収録されてあって、最近ちょっと探すのに面倒になる時があったりする。(笑)

それで、自分は常にいいアーティスト達を探している、確立されたアーティストから、新人アーティストまでね。自分は彼らの創作そのものにすごく感謝するんだ。 そして彼らに”フリーゾーン”シリーズ用の未発表曲を提供して貰えるように頼むんだ。その甲斐があって本当に沢山のアーティスト達からいい曲を集める事に成功したんだ。 有名なアーティストなんかでは、”BASEMENT JAXX””ディミトリー フロム パリス”、”4Hero”、”カール クレッグ CARL CRAIG”、、その中にはファーストシリーズにも参加しているアーティストもいるんだ。そんな風にして”フリーゾーン”シリーズを続けていったんだ。

最近の音楽活動について、

最近では、より精力的にDJ活動を中心に世界中で動いていて、実際に4か国にまたがり5つのラジオ局でDJをしている。レコード会社とも最近契約一旦休止して、また再び新しいプロジェクトを 80年代に自分が活動していた、”ミニマルコンパクト”をベースに始めた。なぜなら最近80sがヨーロッパで復活してきてるからさ、 以前契約していたクラムレコードが、”ミニマルコンパクト”のベスト版を作ってくれと注文がはいったんだ。 その中には多少のリミックス、、プレイグルーヴ、ブラックストロー、ステレオティバ、ピーター、 それには、リリックス、写真、ストーリー、未発表曲デモ、ショートフィルムまでもが収録される予定で、今ファイナライズしている所なんだ。 ミニマルのインタビューなんかも殆ど英語に訳されてサブタイトル付きで紹介して、80年代のテレビ番組からも、ちょっとクリップとか貰って来り、 このプロジェクトは昔に戻った感じですごく面白くなると思うよ、、(笑)

音楽に対しての気持ち、
ミュージックは気分を高揚させるもの、

モーフェウスの意味は?
ギリシャ神話に出てくる”ゴット オブ スリープ イン ドリーム”
(眠れる神は夢の中)って意味で、自分のラジオ番組を始めて以来、チルアウト系をやってたから、それが一番適当な呼び方と思って付けたんだ。





[取材協力 ラ・ファブリック 6/10 取材/テキスト 井出]

 

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