JEROME SYDENHAM Exclusive interview 特別独占インタビュー

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JEROME SYDENHAM 特別独占インタビュー
[レーベル・オフィシャル・インタビュー(株)ブルース・インターアクションズ]

『Ibadan People』のコンセプトは?

「Ibadanレーベルの音楽的多様性、つまりレーベルを立ち上げてからこれまで数年にわたって手掛けてきたプロジェクトの幅の広さを反映させたかったんだ。それに加えて、たとえばHiroshi W.の32 Projectなどのようなフレッシュな才能も含めたショウケイス的な側面もあって、みんながIbadanってどういうレーベルでどんな作品をリリースしてきたかを分かってくれると同時に、(ノンストップ仕様にしてあるから)聴き楽しめるものにしたかったんだ」

●Ibadan Recordsを立ち上げた経緯について

「Atlantic/East West/ElektraとA&Rを経験して、そこを辞めた後、ふたりの日本人と一緒にPallas Recordsで働いたんだ。でも、そこはヒップホップ/R&Bをメインとするレーベルで、次第に自分の進みたい方向ではなくなっていったので、上記のレーベルでやってきた、もともと好きなもの_<PARADISE GARAGE>や<ZANZIBAR>でかかってたようなアンダーグラウンド・ダンス・ミュージックといった"初心"に立ち返ろう、と思ってメジャー仕事を通じて知り合ったジョー・クラウゼルやケリー・チャンドラーらの力も借りて、自ら立ち上げることにしたんだ」
* ZANZIBAR:かつてニュージャージーにあったクラブで、80年代半ばは(クローズ前の)NYの[Paradise Garage]とともに、アンダーグラウンド・ダンス・ミュージックをNJでリプレゼントしていた。スマック・プロダクション、ブレイズら多くの才能が輩出され、DJではトニー・ハンフリーズが根城にしていたことで知られ、彼のリミックス名に[Zanzibar Mix]の名称が多いのはその証だ。

●当初に描いたレーベルの方向性と今を比較して

「マインド的には何ら変わってないよ。ただ、プロデュースという仕事は予測不能だから、リリースするものがその時代の空気によって変化をしてゆくという側面はあるね。あくまで商業的なものではなく、アンダーグラウンドな作品をリリースしてきているよ」

●Ibadanの全カタログの中でエポックメイキングな3曲は?
またそれを選んだ理由も


1. "Escravos de Jo": Jerome Sydenham, Kerri Chandler, Joe Claussell
「もともとは僕とケリーで制作を進めてたんだけど、そこにジョーも加わってくれたんだ。ギターのSteve Ulrichはロック畑のミュージシャン(注:Big Lazyという3ピース・バンドのギタリスト)で、いつもはラウドな感触で弾くみたいだけど、このプロジェクトではスパニッシュ・ギターを弾いてくれたんだ、しかも楽曲のイメージどおりに。で、僕は「これぞオリジナル・プロダクション!」と自信が持て、NYのクラブ・シーンでも受け入れられたんだ」

2. "Je Ka Jo": Joe Claussell
「パーカッションのOlatunji、Daniel Moreno、ライヴ・ストリングスのMiri Ben-Ariなど、グレイト・ティームが集まってのスタジオ・セッションだったんだけど、予想以上に早く進んでね。仕上がったのがライヴ・プロダクションの魅力が前面に出たアフロ・ファンクの趣で、当時のダンス・ミュージック・シーンでは新しく、オリジナルなものだったよ」

3. "Saudacao Aos Orixas" : Jerome Sydenham and Kerri Chandler feat. Vera Mara
「これはクラシカルで興味深いアフロ・ハウス作品になったと思う。この曲で多くの人がいま、認識してくれているような<Ibadan Sound>を確立させたんじゃないかな」

●『Ibadan People』にはニュー・トラックも収録されているけど、
今後のIbadanの方向性を占う楽曲って収録されているの?


「ニュー・トラック自体はIramoにしてもジュフテ・ギオム(注:ジュフテのTet Kaleからのライセンス音源)にしても気に入ってるけど、今後の方向性を占うものとは言えないんだ。というのもこれまでのIbadanとは違ったものをリリースし、提示してゆくつもりだから」

●では、その今後の方向性の構想をレーベル経営者として、
また、いちクリエイターとして話して。


「まず、経営者としてだけど、事業拡大をして、サブレーベルを発足させる予定さ。ひとつは[10 inch beats]って名称で、名の通り10インチでのヴァイナルをリリースしてゆく予定。サウンドを端的にことばで表すならディープなテクノ/エレクトロなんだけど、その底流にソウルフルな感覚があるって言うのかな。もうひとつはまだ名称が決まってないけどダウンテンポ系、たとえばだけどDJプレミアがクリエイトしてるようなビートのモノを出してゆく予定。[10 inch beats]はもう準備ができてて、もう片方のレーベルも今年の終わりまでには準備を終えるつもりさ。
で、クリエイターとしてはね、まずEPをリリースするつもり。内容は([10 inch beats]と共通した感覚の)エレクトロっぽい資質の作品を考えてる。そのあとにアルバム、これは様々な要素をミクスチュアした集大成になるだろうね。
また、今後、こうできればなぁ…って思ってるのは、2、3年後には、(自分の生まれた)西アフリカでナイトクラブを作って、コンサート・ブッキングをできたらいいね。これはずっと自分が夢見てきたことなんだ。そして20年ぐらい先にも、Ibadanのカタログが長く受け継がれているものであって欲しいよね」

[レーベル・オフィシャル・インタビュー]
(株)ブルース・インターアクションズ
(株)ブルース・インターアクションズ
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JEROME SYDENHAM -ジェローム・シデナム- (IBADAN RECORDS/N.Y.)

NYを拠点に活躍するDJ、プロデューサー、そしてレーベル"IBADAN RECORDS"のオーナー。
古くはあのMERLIN BOBB(SHELTER)と共にA&RとしてATRANTIC、ELEKTRA、EAST WEST等のメジャーレーベルでTEN CITY、EN VOGUE等数々のアーティストの育成に貢献している。
1991年、ATLANTICよりコンピレーション・アルバム"UNDERGROUND DANCE MUSIC Vol.1"を発表。MISSION CONTROL "OUTTA LIMITS"等数々の傑作曲を収録し、現在でもディープ・ハウス・ファンにカルト的人気を誇るアルバムとして語り継がれている。
自らの出身地であるナイジェリアの一都市"IBADAN"をレーベル名とし、1998年にIBADAN RECORDSを設立。TEN CITY、JOE CLAUSSELL、KERRI CHANDLER等のプロデュース作等、数々の傑作を次々とリリースし、世界中のアンダーグラウンド・ダンス・ミュージック・ファンから注目され始める。その後、自身の制作活動もKERRI CHANDLERと共作で"SEE LINE WOMAN"、"ESPIRITO DU TEMPO"、 "SAUDACAO AOS ORIXAS"、そしてアルバム『SATURDAY』を発表し、プロデューサーとして高い評価を得る。
今やIBADAN RECORDSはJOE CLAUSSELLのレーベルであるSPIRITUAL LIFEと並び、最も信頼できるレーベルという確実な評価とステイタスを築いた。
アフロ・ビートの帝王FELA KUTIの祖国ナイジェリアで生まれ育ち、"シュライン"にて彼の壮絶なライブを幾度も体験し、その凄まじいばかりのアフロ・ビートに決定的影響を受ける。師FELA KUTIの他にも、KING SUNNY ADEやMANU DIBANGO等のアフリカン・ミュージック、ブラジリアン、ラテン、レゲエ、 NYダンス・クラシックス等、音楽的に幅広い影響を受け共感した彼は、自作でも積極的にライブ・ミュージシャンを起用し徹底したクオリティーを追求する姿勢を貫いている。
また、YELLOW 10th Anniversaryを期にヴァイナル・オンリーのコンピレーション・シリーズ「Phase」を発案。2003年現在「Phase1〜3」(IRC 041-1/IRC 047-1/IRC052-1)、Phaseから音源を得てJeromeがDJ LIVE MIXを施したCD「V.A./ SPACE LAB YELLOW: JEROME SYDENHAM LIVE Vol.1(PCD-5688)」の計4作が発表されている。




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Label official interview/ Blues interactions/P-Vine Records 9/5/2003]

 

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(C) 2003 Blues interactions / P-Vine Records

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