SLOW exclusive interview SLOW 特別独占 インタビュー

SLOW exclusive interview
[Interview & Text by jun ide
取材協力:Yamakawa@Columbia Music Entertainment

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●最新作「PRONTO!」は、SLOWとしてソロ活動して、2枚目のフルアルバムですが、 どんな経緯で完成したのでしょうか?

今回2006年7月に日本でリリースされた「PRONTO!」(Columbia)は、まずバックグラウンド部分をサンプルでファンデーションを創り、 それからミュージシャンをスタジオに呼んで、少しづつ重ねていった。 例えばトランペットの部分を、このトラックのこの部分に乗せたいんだと言って誘ったりして作り上げたんだ。 そして今作ではJPオルガントリオのメンバーである"J-P Virtanen"の ハモンドオルガン、ローズとかの生音も入れたかったから、彼にも参加して貰っている。 彼は本当に驚愕すべきプレイヤーで、真のミュージック・ラヴァ−だよ。 彼はスタジオに来るなり、僕が創ったバックグランドの音をプレイして、そのまま 録音してくれって言って、即興でオルガンを奏でて一気にやってしまうんだ。 僕は殆ど説明する必要もない。なぜなら彼はすごく大きなマインドを持っていて、音楽を 体で感じる事ができるからね。すごくすばらしい瞬間だったよ。彼がこういった形で 今作に貢献してくれて本当にハッピーだよ。 今作はフィンランドのベストミュージシャンとのコラボレーションのような形で作り上げる事が出来たと思う。 アイディアとしてはグルーヴィ−でピースフルな雰囲気、それでスタイリッシュなアルバムにしたかったんだ。

●今作では、スエーデン出身の女性ボーカリスト Natalie Gardinerも参加されてますが、どんな経緯でレコーディングに参加したんですか?

今回コラボレーションで参加してくれた女性ボーカリストの”Natalie Gardiner”は、 フィンランドのお隣の国スエーデン出身の才能あるシンガー。 彼女の歌声を頻繁にレコードを通して聴いていて、ある日彼女にメールを 送り、コラボレーションの可能性について尋ねてみたんだ。 彼女も僕の曲を気に入ってくれて、ぜひ一緒にやろうという事が決って、すごくいい感じだった。

 
 
 


●さらに、今作にフィンランド出身のファイブ・コーナーズのJukka EskolaやToumas達も参加してますが、もともと知合い同士だったんですか?

フィンランドの中心地であるヘルシンキは東京みたいな大都市と比べて、 すごく小さくまとまった街なんだけど、ジャズやエレクトロニカ系の音楽 に関わっているとすれば、ほとんどのミュージシャン同士が繋がっている んだ。いつも自分が音楽のアイディアを考える時に、誰がこの仕事に ピッタリかを思い浮かべてすすめるんだ。そして直ぐに彼に電話をして スケジュールが空いているか問い合わせてみるんだ。彼らのような才能ある トップミュージシャン達がヘルシンキに集まっていて、僕はすごくラッキーだよ。 もともと彼らとは幼少時代からの幼馴染みだったり、学生時代からの友人だったり して、そのサークルの中で音楽をいっしょに創って来たんだ。 ヘルシンキ自体はすごく小さいので、大都市のようなタフな競争はない。 皆それぞれがサポートしあって、お互いの音楽活動に協力している。


●今作を制作する上で、何かチャレンジはありましたか?

今回のアルバム制作で一番のチャレンジ、そして難しかった事といえば、 沢山のアイディアのピースをひとまとめにして、キープしていく事が 大変だったと思う。なぜなら本当に沢山の良い素材があるけど、その すべてを詰め込んでしまったら、まとまりの無いものになりさがってしまうからね。 一番難しい事は、すごく良いソロパートとかを削除してしまう事だよ。 全体としてバランスがとれている事が大事で、その小さなパートだけに 囚われない様にするんだ。それが自分にとってのチャレンジかな。 レコーディングセッションでは、技術的にチャレンジはあるよ。 自分もレコーディングで最良な結果を求めて行きたいから、細心の注意を払っている。 しかし、録音セッティングが、たまたま適切でない時に、 ミュージシャンが良いプレイが出来たのにも関わらず、 その部分が使えなくなってしまったりする事もある。 ミュージシャンは2度と同じような即興はできないからね。 だから、いつもレコーディングをはじめる時には、あらかじめ 自分がイメージする音をセッティングしてから、レコーディングを 開始するんだ。

●一番お気に入りのトラックは?

時、場所、気分にもよるけど、今作「PRONTO!」で一番気に入っている 曲をあげるとすれば、一番最後に収録されている曲「Little by little」かな。 ファンキー、ジャジーな雰囲気のある曲。「ララバイ・アット8:45」の2曲。 曲自体が壊れるくらい悲しい感情を表現していて、繊細な雰囲気が 出ていて、すごく美しい曲だと思う。


●SLOWのコンセプトについて

新しい音楽を作る上での、自分のモチベーションとインスピレーションは、 いままでの色々な形態の仕事をして来た中から生まれる事が多い。 例えば、スタイリッシュなデザインホテル、ファイン・ダイニングレストラン、 クラブなど、色々な経験を通ってきた感覚が自分の中にあるんだ。 すごく良いレストランでのワイン、良い料理、良いサービスなどを楽しめる ような空間に自分の音楽を提供して行きたいという気持ちがある。 どちらかというとデザインド・ミュージックといったコンセプト で音楽を創っている。 例えば僕のアルバムを自宅とかで聴くとその空間へ良い感じの雰囲気を創り出すんだ。 僕は友人を家に招いて、皆でディナーを楽しみながら、「PRONTO!」をかけたりするんだけど、 ある友人は音楽に自然に反応して体を揺らしたり、会話もはずんで、すごく良い雰囲気を創り出すんだ。

● "Pepe Deluxe"として、"Before You Leave"をリーバイスの全世界向けの広告キャンペーンで大成功をおさめ、カンヌ映画祭でアワードを受賞しましたが、どんな経緯で "Pepe Deluxe" の活動をはじめたんでしょうか?


"Pepe Delux"は、自分にとってプロフェッショナルとして活動した 一番最初のバンドだった。そもそも彼らの方から 僕の創った曲を使いたいとアプローチがあったんだ。 そして<リーバイス>の全世界の広告キャンペーンで僕の曲を使うと いう事になって、我々は世界中をツアーで回る事になった。 それは自分にとってもすごく大きな出来事で、すごくハッピーだった。 <リーバイス>はすごく良いブランドだと思うし、個人的にも 愛用している好きなブランドだったから、そのブランドのために音楽を 提供する事になんら抵抗はなかった。アーティストとして、どんなブランド に対して、所構わず音楽を提供する訳ではないので、きっと良いキャンペーン の音楽として使ってもらえると思った。  そして結果的に"Before You Leave"はカンヌ映画祭でも賞をとる事が出来たんだ。 賞の当日は、たまたまフィンランドのコテージにいたんだけど、カンヌの 担当者から電話が入り、自分達の作品がベストミュージックに対して贈られる、 「金獅子賞」を受賞したと連絡を受けたんだ。 その時はサウナから上がりたての格好でその電話をうけて、 「 それはグッドニュースだね!」と言って、またサウナに戻ったんだ。(笑) その後に、カンヌに飛んで、現地の広告代理店から「金獅子賞」の 記念楯を受け取った。彼らが我々の音楽をキャンペーンに使ってくれて感謝 しているよ。


●世界初のモバイルDJとして、ノキアのN91携帯電話を使ったDJをはじめるようになりましたが、その経緯について教えてください。

今から約2年ほど前に、ノキアの携帯電話の新作リリースパーティがあって、 その時にはじめてノキアN91という次世代マルチメディア携帯端末を紹介されたんだ。その携帯電話をみて直感的にこれを自分のDJセットの中に組み入れてプレイする事ができる!と思ったんだ。なぜならこの中には4GB ハードドライブが内蔵されていて、その中に数千曲の音源が保存出来るし、USBコネクションがついているから使えると思った。 その頃自分でモバイルDJセットのデザインをしていて、ミキサー、 CDターンテーブル、ローランドXP10コントローラー、あとラップトップを横において、何が起きているのかコントロール出来るようなものを想定していた。 そしてすぐにノキアN91のプロトタイプを、そのモバイルDJセットに 組み入れて使うアイディアをノキアの社員にプレゼンテーションしたら、 すごく驚いてくれて、僕のアイディアを快諾してくれたんだ。 それ以来、そのモバイルDJセットを持って、世界中をトラベルして回っている。 その2つのノキアN91には、約4千曲近く収録出来るけど、実際にはそんな 膨大な曲はいれていない。個人的にはDJツアーで使う分としては、 500曲もあれば充分だと思う。

アップルのiPodとかでも、同じような事が出来るかと思ったんだけど、 iPodでは、ミックス、スクラッチ、テンポチェンジが上手く出来ない難点があった。 個人的には、ミックス、テンポチェンジがすごく重要だから、ノキアN91とローランド XP10を使う事によって、プロフェッショナルな技が実現できるんだ。



● "Slowhill"名義では、ジャズサックス奏者であるTapani Rinneとも、コラボレーションしてますが、どんな経緯で活動を共にするようになったんでしょうか?

”Tapani Rinne”とは、約4年前にフィンランドにあるブルーノートが、僕に フィンランド出身アーティストの60s、70s, 80sなどのジャズアーティスト の作品をサンプルして、アルバムを創って欲しいと依頼があった。 すごく良い響きのコンセプトだったから、その依頼を受けたんだ。 そしてブルーノートからの1stアルバム「Fin Disk」という作品をリリースした。 彼とはこの作品をキッカケに仕事をするようになった。 それ以来、ずいぶんと長い間良い関係で、彼と仕事をするようになっていって、 我々のスタイルで音楽を創る事ができるようになった。まず僕が創ったバックグラウンドトラックを、彼が自宅でじっくりと聴いて、その上にメロディーを のせていくんだ。それに楽譜まで同時に作成していく。その音源を一度スタジオの方で 僕のバックグラウンドトラックに挿入して、プロダクションに入るんだ。 実際に今もTapani Rinneと一緒に、次作のアルバム制作準備にはいっている。 たぶん年末か年明けにはリリースできると思う。

Early development
●もともとフィンランド出身ですが、少年時代どんな風に音楽に関わって来たんでしょうか? 影響を受けた音楽についてお聞かせ下さい。

僕が少年の頃一番最初の音楽との関わりは、ドラムレッスンだった。 ビッグバンドの中で、ジャズドラムとパーカッションをプレイしていた。 実際に、学校で先生からドラムを1週間に3度ほど習い、 音楽理論や譜面の読み方を勉強した。実際にここで習った事は あとですごく役立ったと思うよ。リズムに対してどんな気持ちで 表現したいか、それをどうマトリックスに落としこんでゆけるかを考える上で必要だった。 この事はDJをやるうえでも、 ミキシングやスクラッチをやることと すごく近い事だと思う。一番最初にドラムを習っておいてすごく良かったと 思う。 13才になる頃にラップミュージックに触れ、本当にぶっとぶぐらいの強烈な衝撃を受けた。これは何かすご革新的な音楽という事を感覚的に理解したんだ。 僕はそれをキッカケにDJになろうと決心した。 ドラムをプレイすることを一時中断して、DJの練習をやり始めた。

●アマチュアDJの「DMJコンテスト」で、何度も優勝したそうですが・・・

それから数年後、すごくラッキーだったのは、当時フィンランドで行われた「DMJコンテスト」で スクラッチ、ミキシングとか色々なトリックを駆使して、4回ほど優勝した事 だった。 当時の音楽シーンはすごくエキサイティングで面白かった。その頃良く聴いていたのは、 ラップをはじめとするブラック系のファンク、ソウル、レゲエ、もちろんジャズ とか幅広く聴いていた。そして数々のDJコンテストでの経験を通して、 自分のスタイルの音楽を作曲してプロデュ−スしたいと思いが強くなった。 そして90年代始め頃に一番最初に組んだバンドは"Pepe Deluxe"だった。 それとは別のコンセプトで "Slowhill"名義で、ジャズ、エレクトロニック・ デュオを僕と"Tapani Rinne"というサックス奏者の二人で活動していた。 2001年には「Super Blue」をリリースしている。


●アシッドハウスについて

当時、自分が良く聴いた音楽は、80年代後半あたりに 人気のあった、<アシッドハウス>だった。音的には、すごく ノイジーな感じもするけど、すごく斬新な音楽だった。 アーティストでいうと、”Joe Smooth”、 ”fast eddie”、それと”LFO”,” KLF”なんかを良く聴いていた。 彼らは僕が受けたクラブミュージックサイドの影響に なる。自分は色々なジャンルの音楽に触れて来てすごく 良かったと思う。そういった影響もすべて自分の作る 音楽の中に取り入れる事ができるし、特定のジャンル に偏らず、すごく好い事だと思う。
当時実際に自分もローランドTB303を使っていた。 それにローランドSH101とかもアシッドハウスを作る上で、 すごく重要な機材だった。 現在では、TB303のハードウエアは所有していないけど、 ソフトウエアのプラグインとして、プログラムして使っている。 そして、今でもビンテージとして価値のある機器は、 TR808だと思うよ。どちらかというとTB303は1つの事には 長けているけれども、TR808はリズムマシンとして幅広い ジャズ、クラブ、ヒップホップと色々なスタイルの音楽の 表現できるんだ。個人的には音的にもすごく暖かみがあって、 大好きなマシンのひとつでもあるよ。

●プロダクションについて

プロダクションには、PCベースのロジックオーディオを利用している。 通常は、ボーカルパートのサンプルをベースにリミックスをする。 それで少しテストしてから、何も無い所からすべてのバックグラウンドパートを 創ってゆくんだ。どちらかというと曲を作曲しているような感覚だよ。リミックスを やるうえで、ボーカルのメロディを変えて行けないルールもあるけど、 通常は1週間もあれば、リミックスは完成する事が出来る。

●フィンランドのミュージックシーンについて

フィンランドは、とても幅広い音楽シーンが存在していると思う。 ジャズバンドは、すごくリスペクトされていて、その中でも ”ファイブ・コーナーズ・クインテット”はとても人気がある。 それに”テディ・ロック・セブン”など、グルーヴィなジャズが人気がある。 クラブミュージックでは、ヨリ・ハルコネンも人気がある。
そして、ロック系のバンドもすごく人気がある。 マーケットの中で一番支持されているのが、ヘビィメタルで、 我々の音楽はどちらかというとインターナショナルなアンダー グランドミュージックだと思う。 例えば、ヨーロッパのなかで、「PRONTO!」のような音楽が 支持される地域としては、フランスやイタリア、ドイツ、 スペイン、もちろんフィンランドとかだと思う。 いまフィンランドは、ロック系が大半をしめているけれども、 少しずつアンダーグラウンド系の音楽に流れが変化しつつあると思う。 街の雰囲気もおしゃれなカフェやクラブなども、どんどん出来て来て、 すごくトレンドに敏感になってきていると思う。


How does music make U feel?

まず、音楽が自分を良い気持ちにしてくれて、すごくハッピーになれる。 音楽のタイプにもよるけど、時々自分の心に触れるような音楽とか、 悲しい雰囲気の音楽を聴くと、壊れそうな、涙が出て来るような感覚 になる。 それと代わって、グルーヴィ−なジャズを聴くと、なんだか踊り出したく なるような気持ちになったりする。 あと、仲の良い友人たちと雰囲気の良い部屋でディナーを共にする時に、 バックグラウンドにかっこいいジャズが流れていたりすると、ディナーも 会話も弾み、その場を楽しむ事ができる。

●ファンの方へメッセージをどうぞ

僕からのメッセージは、人々はもっとリラックスして Slowになって、自然を見つめ直し、リスペクトしたり、 公害とかにももっと感心を持って、どうしたら良い環境に なるかを真剣に考える必要があると思う。 もし、政治リーダーとかが、僕の作品を聴く事があれば、 きっとゆっくりと考えて行動するようになってくれればと思う。

[取材協力:Yamakawa@Columbia Music Entertainment]
[Interview & Text by jun ide



DJ SLOW

SLOW時代は大きく変化している。DJが単なるこれまでのDJではなく、最新の音楽の"デザイナー"として進化しているのだ。 現在、世界的にも最注目の北欧。フィンランド、ヘルシンキ。 そこの最高にヒップでクールなアーティストが誕生した。彼の名はSlow。フィンランドにおけるクラブDJのチャンピオンシップで優勝、若者たちを熱狂させ、その後毎年、来る年も来る年もその興奮が当たり前のようになっていったのである・・・。 彼は自身の拠点であるヘルシンキのアンダーグラウンドから最先端のクラブ・シーンを席巻している一方で、バンドも結成する。カッコよさとクリエイティビティをミックスさせたグループ「Pepe Deluxe」は、"Before You Leave" という楽曲でUKチャートに旋風を巻き起こし、カンヌで金獅子賞を受賞。大成功を収めたLevisの広告にフィーチャーされ、90年代フィンランドを代表するアルバムの一枚となる "Super Sound" を発表する。

次に熱狂的なヒップホップ・ファンを追い払い、さらに彼はアーティストとして加速する。彼自身の音楽の構築と、Tom Jones、 The Cardigans、The Crash、その他数え切れないメジャー級のアーティストたちの楽曲をリミックスし大注目を集める。そして、彼はフィンランドの人気TV番組や映画だけでなく、ヒューレット・パッカード、シーメンス、ノキアなど大企業のCM音楽の作曲やプロデュースも手掛けるようになっていく。 週末には、何千人もが集まるクラブでDJプレイ。そして、彼はSlowhill名義でジャズ・サックス・プレイヤーの巨匠、Tapani・Rinneと共に数々のアルバムに曲を提供/プロデュースし、DJ Slow名義では "This Is Now" というアルバムをリリースして、ヨーロッパの音楽ジャーナリストたちを驚愕させたのだ。 一方で、シックでオシャレなバーやレストラン、ホテルなどでもDJライブも行い始め、そこで驚くべきことが起きた。DJ Slowは、もはやレコードやCDなどのディスクとターンテーブルを使用しなかったのだ。その代わりに彼が使用したのは、XP10や携帯電話だ。こうして現在のSLOWが誕生した。SLOWは、2台の "NOKIA N91" という機種の携帯電話とXP 10デジタル・オーディオ・システム・ストリーム・コントローラーだけで、パフォーマンスをする世界初のモバイルDJだ。彼は2,000トラック収容のライブラリーと機材を特注のスリムな専用ブリーフケースに入れて持ち運んでいる。クラブシーンのジェームス・ボンドさながらに・・・。

そして現在Slowは、ヘルシンキを代表するビッグなプロジェクトとなった、音楽、ライフスタイル、デザインとが融合した世界的なメディア・フェスティヴァル、"Eat and Joy" の音楽デザイナーとして大絶賛を浴び、また、2005年には、電話にあらかじめインストールされている限定トラックをプロデュースしたり、ヨーロッパ中のコンファレンスでパフォーマンスしたりするなど、NOKIAとの仕事をさらに集中的に行なうようにもなる。 Slowはフィンランドのトップクラスのホテルやレストランの耳の肥えたオーナーたちからラヴコールを受け、彼らそれぞれの好みに合わせて、その場所の音楽をデザインしていった。

そして2006年1月、彼はロンドンで行われた超ヒップなWallpaper 誌主催のDesign Awards Gala(デザイン賞の祭典)でパフォーマンスの依頼を受け、ヨーロッパで最高の音楽デザインであるという栄誉を授与し、まさに現在ヨーロッパで最注目のアーティストとなっている。 そして、Slowにとって最新かつ最高のアルバム、"Pronto!" がついに完成。 "Pronto!" はSlowの音楽性のさらなる探究であり、ダンス、ジャズ、ポップス、ソウル、ラテン、そして取り入れられる可能なものは何であれ、Slowの織り成す世界、すなわち "Slowタペストリー" で綴られている。彼のパッチワークは、まさに彼の"音楽デザイン"なのだ。 最初の曲"Little By Little" では、ヨーロッパで最も優れたニュー・ジャズ/ニュー・ソウルの声を持つNatalie Gardinerがフィーチャー。この美しく、甘美な曲が、 を設定する。 "Carnival Mystique" (このタイトルがすべてを語っている!)では、ヴードゥー教のパレードを、"Back In L.A." では、太陽と海岸とキャデラックのオープン・カーを体験し、ラウンジ・ファンクの "Track Down Pronto" では、じっくり耳を傾けるために一度立ち止まる・・・
。Nathalie Gardiner同様、Slowのスタジオに集まった仲間たちによってアルバムはさらに彩りが加えられる。今最高に輝くThe Five Corners QuintetのJukka Eskola、キング・オブ・ヴァイヴArttu Takalo、ローズ(=Rhodes)とハモンド・オルガンの輝かしいサウンドでクールな演奏が有名なJ-P Virtanen、そしてジャジーでファンキーなプロデューサー集団、Cool Sheiksの気骨あるHepa Halmeたちが参加した。 つまり「Pronto!」は2006年に新たな風を吹き込む、上流な最新クラシック・アルバムであり、聴いたら必ずハマる、Slowがデザインする音楽そのものなのである。 (Text provided by Yamakawa@Columbia Music Entertainment)



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[取材協力:Yamakawa@Columbia Music Entertainment]
[Interview & Text by jun ide

The Five Corners Quintet interview by jun ide/ ファイヴ・コーナーズ・クインテット特別独占 インタビュー:
The Five Corners Quintet exclusive interview by jun ide/
ファイヴ・コーナーズ・クインテット インタビュー: ア−バン グル−ヴ ネットワーク
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