Jazzanova interview
エイドリアナ・エヴァンス インタビュー

エイドリアナ・エヴァンス インタビュー
[Interview & Text by jun ide
Supported by Kanako Sasaki, Yayoi Ozawa@Cotton Club

Early development
●幼少時代に家族から音楽的にどんな影響を受けましたか?

もともと私の母(Mary Stallings)がジャズ・シンガーで、 昔はカウント・ベイシー、デューク・エリントン、ビリー・エクスタインとかと一緒にプレイしていたの。そして私の父はもともとキューバ出身のアフロキューバンなんだけど、シリアクルーズ、マチートとか色々なアーティストを紹介してくれたから、本当に沢山の音楽に慣れ親しんで来たわ。そして私の母がディジー達とブラジルに遠征した事もあって、幼い頃からジャズ以外に サンバ、ボサノバとか色々な音楽に触れる事が出来たの。私は音楽的にとても充実したファミリーの中で育ったと思うわ。

●ティーンネージャーの頃、どんなキッカケでシンガーになろうと思ったのですか?

私が一番最初にシンガーとして活動するようになったのは、 ハイスクール時代に校内でパフォーマンスした事が初めだった思うわ。 ポエトリーを書いたり、ミュージカルシアターとかで歌ったりして、本当に色々な活動をしていた。 そして私が15才の時にモントレー・ジャズフェスティバルに出演していた母にステージから呼ばれて、 突然ステージに放り込まれて、母と一緒に歌ったの(笑)

●当時、どんなアーティストに影響を受けましたか?

もちろん、私の母の歌を良く聴いて育ったんだけど、チャカ・カーン、 ビリー・ホリデー, あとブラジリアンシンガーのエリス・レジーナも大好きよ。 それにナタリー・コールも大好き。私は<音楽>そのものが大好きなの。





Become a professional
●デビュー作となった一番最初のシングル"Reality"について

一番最初のレーベルではシングルを制作するにあたって、最初から最後まで 自分達が完全にクリエイティブコントロールが出来て、本当に素晴らしい事だった。 でも時々、編集機器とかに入り込み過ぎたり、あとマーケティング的な感覚がレコードに入ってしまう事もあるけど、それはクリエイティブパーソンにとっては、少し違うプロセスだと思うわ。とにかく自分達自身で自由に制作出来て、とても楽しかったわ。

 
 
 

●97年にリリースした、タイトルアルバム "Adriana Evans"のコンセプトについて

一枚目のアルバムのコンセプトに関しては、もともと私自身がアンダーグラウンド・ヒップホップの影響を受けて育って来た事もあったから、我々が創る音楽は、古いレコードからサンプルしたような感覚の音質にしたかったの。 でも実際には、沢山のサンプルを使う代わりに、ライブインストルメンツを使って制作したの。ラッパー達が私達の音楽をサンプルしたくなるような音楽をね。我々は少しオールドスクールのレコーディングスタイルに戻って、昔のアナログミキシングボードを使ったり、楽器にしてもライブで使うようなベル、ホーン、ストリングスなどを使ってレコーディングしたの。

 
 
 

●Dred Scott 氏とはどんな感じで出会ったのでしょうか?

もともと彼とはアンダーグラウンドヒップホップシーンで出会ったの。 当時学生だったから、学校が終わってから良く会うようになって、 お互いに同じような興味があって 音楽に関する事を本当によく話したわ。 彼はラッパーだったから、ライブで私を飛び入り参加で、歌わせてくれたりしたの。 それから、レーベルの担当者の耳に私達のシングルが残り、デモを作り、 それがキッカケでレーベルと契約する事が出来たの。

●シンガー、エイドリアナ・エヴァンスとしてのターニングポイントについて

私のターニングポイントは、一番最初のレコードである"Reality"、そして"Adriana Evans"をリリース してから、ビジネス的にも業界と距離を置きたくて、 一旦自分のキャリアを 横において、しばらくメキシコに滞在した後にブラジルに移り、そこでしばらく滞在していたの。たぶん私にとってのターニングポイントは ブラジルだったと思う。本当に素晴らしい経験をしたと思うわ。 ブラジルの音楽、そしてブラジルの人々達から、沢山の事を吸収したわ。 純粋に音楽を聴いたり、体感する上ですごく拡がったと思うわ。 そして私のクリエイティブプロセスも変わり、新しい事を試したりする事や、 いつもと違うコードや違うアイディアなど、自分がアーティストとして、 よりオープンになって行ったと思う。
ブラジルに住んでいた時は、特に音楽制作はしなかったけれど、 アメリカに戻ってから、沢山曲を作ったわ。また音楽を創りたいっていう 気持ちがすごく強くなったの。 以前、私がレーベルに対して、リリースして欲しい楽曲があったのに、 実現出来なかった事や色々な事があって、自分自身がビジネスから距離を 置いた経緯があった。 ブラジルに滞在し、現地の人々は毎日音楽に囲まれた生活をおくる中で、 純粋に音楽を愛し、お金のためにではなく、音楽と関わっているのを見て、 再びまた自分もよりクリエイティブになって、自分の音楽を創りたいって思ったの。

RECENT WORKS
●1Stから約7年ぶりにリリースした"Nomadic" 、そして"Kismet"では、どんな事を表現したかったのでしょうか?

"Nomadic"は、どちらかというと、私の大好きな音楽スタイルのコンビネーションのような 作品で、私が幼い頃から大人になるまで、聴き親しんで来た音楽がベースになっている作品なの。 幼少の頃、70年代のロックを聴いて育ち、実際ヘイトアシュベリーの近くに住んでいたし、ストーンズも 大好きだし、あのグリーディーな感じがいいのよ。アルバムには ロック感とソウルを混ぜ合わせたような雰囲気にしているの。それにブラジリアン、 ラテン系の雰囲気を出したかった。 この作品は、完全にレコード会社からのコントロールを切り離されたところで、 作品がどのようにマーケットの中でセールスするかは、一切考えないで、 自由にクリエイトする事が出来たの。
そして、"Kismet"は、今までリリースしていなかった作品を中心としたもの。
その中にはすごく面白い作品もあって、”River (Honey For Oahun)”は、すごく深く入れ込んだもので、すごく 美しい曲よ。

 
 
 

●いつもどんな風にして作曲するのでしょうか?

私が曲を創る時は、時々何かがおりてきたように、パッと出来てしまうの。何か 考え詰めてやった訳ではなくて、ドレッドが自然にトラックを作って、その上に 私のリリックが自然に乗っかって行くように仕上がるの。
そして音楽を作るにあたって、いつも心掛けている事は、 それが真実であるかどうかという事で、私の心の中で 感じられるかどうかが大切なの。

●いままでの中で一番気に入っている曲について

すべての曲に対して、自分の子供のような感情を持っているから、特に一番大好きな曲は言えないわ。 たとえば自分の子供の中で、どの子を一番気に入っているかなんて答えられないでしょ。 その日その日の気持ちによって変化するかもしれない。どんな曲でも、新しい曲でも 自分で作った曲はすべて大好きよ。

 
 
 

●次の活動予定について

いま新作の制作中で、内容的にすごくハッピーよ。 まだ詳しい事は話せないけど、楽しみにしていてね。

●How does house music make U feel?

それは、自分自身を解放させるような気持ちなり、 自分自身を持ち上げるような感じになる。 私は生活の中で、食べ、寝て、音楽が共存しているの。 私の周りにいるミュージシャン達も同じような感じだと思う。

●日本のファンヘメッセージをどうぞ

I love you so much!! Thank you!
私達をサポートしてくれて本当にありがとう! 日本は大好きだし、今回のツアーも本当に驚く事が沢山 あるほど楽しいショーだったわ。また日本に戻って来る事が 待切れない程よ!
コットンクラブは本当に素晴らしいと思うわ! オーディエンスも素晴らしいし、室内も最高だし、 サウンドも最高だったし、本当にパーフェクトな ショーになったと思うわ。

 

 
 
 


●エイドリアナ・エヴァンス

サンフランシスコ出身のシンガー。ジャズシンガーの
メアリー・スターリングスを母に持ち、キューバ出身の父から、幼少よりジャズ、ソウル、ブラジリアン、キューバンミュージック、ロックなど幅広い音楽に親しむ。そして97年にデビューシングル"Reality"がキッカケになり、自身の名を使ったタイトルアルバム"Adriana Evans"でメジャーレーベルと契約し、当時ネオ・ソウル、ニュー・クラッシックソウルという新しい潮流の中で、マックスウエル、エリカバドウ達と共に、一躍トップレベルのアーティストとなる。彼女の持つメロディアスで透明感ある美声に、彼女の夫、音楽パートナーでもあるドレッド・スコットによる、オールドスクールとヒップヒップのテイストを生楽器と打ち込みにより、シームレスに融合させたトラックで、彼女の存在感を強烈にアピールした。
その後、レ−ベルとの音楽制作に対する考え方の乖離から、一度業界から距離を置き、メキシコ〜ブラジルへと自分探しの旅に出る。ブラジルでの滞在生活の中で、人々が純粋に音楽を愛し楽しむ姿勢に感銘し、再び創作意欲が沸いてくる。帰国後、7年ぶりにセカンドアルバム"Normadic"をリリース。ブラジリアン〜アフロキューバン、クラッシックロックの要素を盛り込んだ作品で、衝撃的に復活を遂げる。続いて2004年には日本独自企画版"Kismet"をMCJPよりリリース。最近は、精力的に創作活動、ツアー活動を行い、長年のファン達、そして新しいファン達の期待に応えている。現在、新作の準備に取りかかっており、近々作品リリース予定。







 
 
 
最新作 EL CAMINO
2007/3/17 リリース!!


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Adriana Evans interview by jun ide/エイドリアナ・エヴァンス 特別独占 インタビュー: Adriana Evans exclusive interview by jun ide/
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